当社のファブレス生産モデル
また、ファブレス製造モデルで事業を展開し、製造、組立、試験、流通を外部委託しています。この戦略を通して、固定費と設備投資を最小限に抑えながら、革新的な製品の設計に集中することができます。当社内では、サプライチェーン管理チームが長期的なサプライヤー関係の構築と維持について責任を負います。グローバル業務チームは、パッケージ開発、テストプログラム開発、および品質を担当します。
サプライチェーン管理
Cirrus Logicでは、自社とサプライヤーに対して高い水準のプロフェッショナルな行動を求めています。当社は、潜在的なリスクを特定、評価、軽減するため、製造プロセスにおけるサプライチェーンのデューデリジェンスに積極的に重点を置いています。
当社は、この取り組みの一環として、安全な労働条件の確保や環境への配慮を含む、グローバル・サプライチェーンにおける企業の社会的責任に専念する業界連合 Responsible Business Alliance (RBA) のアフィリエイト会員です。当社は、RBA行動規範への支持を公に宣言し、効果的な管理システムを通じて、RBAの基準に沿った適切なデューデリジェンスを実施します。当社では、製造サプライヤーに対して、労働・安全・衛生、環境、倫理、管理システムに関する当社の基準を定めたサプライヤー行動規範を遵守する義務があることを認めるよう求めています。当社の規範は、RBA行動規範およびより厳格な顧客要件の両方を考慮して策定されており、新たなリスクと規制に対処できるよう、定期的に再評価および更新されています。
これ以外にも、当社のすべてのファウンドリ、組立、テストサプライヤーもISO 14001環境管理システム認証を維持しています。このことは、高い環境基準および関連する環境への影響に対する責任ある管理における彼らのコミットメントを示すものです。
サプライヤとの関係を通じて製品品質の管理をどのように実施するかについては、サプライヤの品質管理のサイトをご覧ください。
サプライヤーエンゲージメント
過去2年間、Cirrus Logicは、持続可能性に関する既存の慣行をより深く理解し、コラボレーションや継続的な改善が必要な分野を特定するために、サプライヤーと協力してきました。これは、当社の長期的なビジネス・レジリエンスにプラスに働くものと考えています。
2024年度には、追加のデューデリジェンスを実施し、サプライチェーンにおける潜在的なリスクをさらに評価するため、新しいプログラムを導入しました。このプログラムは次の2つの柱で構成されています。
リスク評価
第1の柱では、RBAツールを利用して、RBAの検証済み評価プログラム (VAP) で測定されるパフォーマンスを通じて、当社のファウンドリ、組立、テストサプライヤーのリスク・プロファイルを評価することにより、既存の業界標準を活用します。VAPは、オンサイト・サプライヤー・コンプライアンス評価の業界標準であり、独立した第三者監査会社によって実施されます。これらの監査は、RBA行動規範に照らして各サプライヤーを詳細に評価します。
持続可能性への期待
第2の柱では、排出および持続可能性への取り組みに関連する活動に対するサプライチェーン方針に固有の期待事項を確立し、サプライヤーに伝達します。このプログラムにおいて重要なのは、サプライヤーが関連データを追跡し、当社に年次ベースで報告する必要があることです。
Cirrus Logicでは、このプログラムが当社の製造サプライヤーのリスク・レベルの差別化に役立ち、よりリスクの高いサプライヤーにリソースを集中させ、持続可能性のパフォーマンスを向上させることができると考えています。
責任ある調達
Cirrus Logicは、サプライ・チェーン・パートナーの皆さまと緊密に連携し、責任ある材料調達をサポートしています。透明性を保つため、毎年、責任ある鉱物イニシアチブの会員資格を利用して、当社のデューデリジェンスの取り組みをまとめた紛争鉱物帳票を作成しています。詳しくは、最新の紛争鉱物報告書でご覧いただけます。
製品責任
Cirrus Logicは、半導体の設計と製造において、特定の危険物質の使用の禁止・制限に取り組んでいます。当社は環境への影響を最小限に抑えるために、EU RoHSやEU REACHなどの適用される規制要件に従っています。
詳細については、企業コンプライアンスサイトをご覧ください。